2007年にデビューしたR35型GT-Rは、速さの話題だけで語り尽くせない「名前の物語」を持っています。海外では同じクルマでも、呼び名(表記・略称・限定グレード名)が微妙にズレる。そのズレこそが、クルマ好きの心をくすぐる“文化”です。
本記事は、海外版Wikipedia(英語版を主軸に、補助的に中国語版も参照)を一次情報として、R35の「海外での呼び名」をマニアックに掘ります。なお中国語版の一部ページには要出典の注意書きがあるため、呼称の根拠はできる限り英語版で裏取りしつつ扱います。ウィキペディア+1
- 結論:海外で主流の呼び名は「Nissan GT-R」「GT-R」「R35」
- 呼び名トリビア①:「R35」は“型式”から“愛称”になった
- 呼び名トリビア②:「GT-R」は“グランドツアラー×レーシング”の二面性を背負う
- 呼び名トリビア③:表記ゆれ「GTR」—ハイフンが消えると“コミュニティ語”になる
- 呼び名トリビア④:「東瀛戰神」—漢字圏で刺さる、敬称系ニックネーム
- 呼び名トリビア⑤:市場で変わる“公式っぽい呼称” —「SV」「Skyline Edition」
- “呼び名が生まれる場所”はサーキットだけじゃない:ゲームが育てたGT-R語彙
- 海外メディアの決まり文句:「物理法則に逆らうGT-R」
- まとめ:海外の呼び名を知ると、R35が“もう一段”立体的になる
- よくある疑問(FAQ)
結論:海外で主流の呼び名は「Nissan GT-R」「GT-R」「R35」
英語版Wikipediaの冒頭では、このクルマを「Nissan GT-R(Gran Turismo–Racing;model code: R35)」として定義しています。つまり海外の基準点は、“スカイライン”ではなく「GT-Rという独立車種」そして「R35という型式コード」です。ウィキペディア
中国語版でも、2007年以降は独立車系になった点が明確に書かれています。海外でR35が「Skyline」ではなく「GT-R」と呼ばれる土台は、ここにあります。ウィキペディア
呼び名トリビア①:「R35」は“型式”から“愛称”になった
R35は単なるモデルコード(model code)ですが、海外コミュニティでは「the R35」として固有名詞のように機能します。英語版Wikipediaでも、シャシーコードは当初CBA-R35、その後DBA-R35、4BA-R35へ移行しつつ「simply R35 for short」と整理されています。型式が短縮され、呼び名として定着する典型例です。ウィキペディア
さらにマニアックに言うと、英語版の概要欄だけでも「Production December 2007 – August 2025」「North Americaのモデルイヤーは2009–2024」といった“地域別の時間軸”が出てきます。海外では「いつ・どこで売られていたR35か」まで含めて“R35”が語られがちです。ウィキペディア
呼び名トリビア②:「GT-R」は“グランドツアラー×レーシング”の二面性を背負う
GT-Rの呼称は短いのに含意が深い。英語版Wikipediaに「Gran Turismo–Racing」と明記され、同ページ内でもGT(グランドツアラー)としての性格が併記されています。遠くへ行ける器(2+2で、GTとしても見なされる)と、競技の血を同時に名乗る──この二面性が、海外での呼び名を“記号”以上のものにしています。ウィキペディア
呼び名トリビア③:表記ゆれ「GTR」—ハイフンが消えると“コミュニティ語”になる

海外掲示板やSNSでは “GT-R” が “GTR” と表記されがちですが、中国語版Wikipediaではページ自体が「Nissan GTR」からのリダイレクトとして扱われています。つまり “GTR” は誤字というより、流通する呼び名の一つとして定着している、という見方もできます。ウィキペディア
呼び名トリビア④:「東瀛戰神」—漢字圏で刺さる、敬称系ニックネーム
英語圏の略称文化に対し、漢字圏では“敬称”が育ちます。台湾(繁体字)側のWikipedia「戰神」項目では、日産GT-Rの別称として「東瀛戰神」が挙げられています。直訳すれば“日本(東の海の国)の戦神”。スペック表の数字ではなく、存在感そのものを讃える呼び名です。ウィキペディア
呼び名トリビア⑤:市場で変わる“公式っぽい呼称” —「SV」「Skyline Edition」
同じGT-Rでも、地域で“呼び名”が変わるのがR35の面白さです。
英語版Wikipediaでは、Nismo Special Editionが日本とオーストラリアで「GT-R Nismo SV」として知られる、とされています。さらに北米の終売記念として「T-spec Takumi Edition」「Skyline Edition」が設定され、Skyline Editionは北米市場で初めて“Skyline”名を持ち込んだ、と説明されています。海外の売り方が、そのまま呼び名の違いとして刻まれるわけです。ウィキペディア
“呼び名が生まれる場所”はサーキットだけじゃない:ゲームが育てたGT-R語彙
R35の呼称文化を語るうえで、モータースポーツと並ぶもう一つの母体が「ゲーム」です。
英語版Wikipediaでは、ダッシュボード統合のマルチファンクションディスプレイ設計を、Gran Turismoシリーズの制作者であるPolyphony Digitalが担当したと書かれています。走りのデータを“見える化”する思想が、ゲーム的な言語でGT-Rを語れる土壌を作った。ウィキペディア
さらに極めつけが「GT-R/C」。Gran Turismo Sportのリリースとシリーズ参画20周年を記念して、DualShock 4で完全遠隔操縦できるよう改造された個体が存在し、ヘリコプターのコックピットからシルバーストンを走らせています。ここまで来ると、GT-Rは“速いクルマ”ではなく、“カルチャーのインターフェース”です。ウィキペディア
海外メディアの決まり文句:「物理法則に逆らうGT-R」
呼び名そのものではないものの、海外記事で頻出する“定型フレーズ”もR35文化の一部です。英語版Wikipediaには、多くの自動車メディアがGT-Rを評して「the GT-R defies the laws of physics」という表現を用いた、と記載があります。こうした言い回しが積み重なって、R35は単なる型式ではなく“物語の固有名詞”になっていきました。ウィキペディア
まとめ:海外の呼び名を知ると、R35が“もう一段”立体的になる
海外での基本呼称はシンプルに「Nissan GT-R」「GT-R」「R35」。しかし、その周囲には「GTR」というコミュニティ表記があり、漢字圏には「東瀛戰神」のような敬称がある。さらに市場限定の「SV」「Skyline Edition」や、ゲーム由来の語彙、メディアの決まり文句が積み重なっていく。呼び名とは、スペックの外側にある“愛の記録”です。ウィキペディア+3ウィキペディア+3ウィキペディア+3
よくある疑問(FAQ)
Q1. 海外ではR35 GT-Rを「スカイライン」と呼ぶの?
A. 基本的には呼びません。英語版WikipediaでもR35はSkylineのラインアップではなく独立モデルと説明され、中国語版でも2007年以降は独立車系とされています。ウィキペディア+1
Q2. 「R35」って何?
A. 英語版Wikipediaで「model code: R35」と明記される型式コードです。さらにCBA/DBA/4BA-R35といったシャシーコードを経て、短縮形として「R35」と呼ばれる整理がされています。ウィキペディア
Q3. 「GT-R」って結局どういう意味?
A. 英語版Wikipediaでは「Gran Turismo–Racing」とされています。GT(長距離を快適に走れる器)とR(競技志向)を、ひとつの名前に同居させた呼称です。ウィキペディア




