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日産GT-R R35のレース実績──SUPER GT三冠、バサースト制覇、世界を走り抜いたVR38DETTの戦闘記録

市販車のR35 GT-Rは、世界のスーパーカーへ挑戦するために生まれた。 しかし、その真価が問われたのはショールームではない。 富士スピードウェイの1コーナー。鈴鹿の130R。オーストラリア・マウントパノラマの長いストレート。そして、ヨーロッパの耐久レース。 そこにはカタログスペックも、ブランドへの遠慮もない。 速い者が勝つ。ただし、最後まで走り切れなければ意味がない。 R35は、国内最高峰のSUPER GTから国際GT3レース、ニュルブルクリンク24時間、スーパー耐久まで、さまざまな舞台で戦った。 しかも興味深いことに、GT500仕様とGT3仕様では、クルマの中身がまったく違う。 片方はGT…

日産GT-R R35開発秘話──「スカイライン」を捨て、世界のスーパーカーに挑んだ日本の異端児

「ポルシェ911ターボと本気で戦えるクルマを、日本から送り出す。」 それは単なる高性能スポーツカーの開発ではなかった。 日産がR35 GT-Rで挑んだのは、世界のスーパーカー市場に存在する常識そのものだった。 大排気量の自然吸気エンジンでもない。伝統的なミッドシップレイアウトでもない。ましてや、ただ軽量化を突き詰めたピュアスポーツでもない。 選んだのは、フロントにV6ツインターボを搭載し、後方にトランスアクスルを配置する独創的な4WDシステム。 そして、ニュルブルクリンクで世界の強豪と真っ向勝負するという開発思想だった。 その中心人物が、GT-R開発責任者として知られる水野和敏氏である。 「誰…

R34スカイラインGT-Rは海外で何と呼ばれる?──「R34」「BNR34」、世界で通じる型式の正体

「R34」。 海外の日本車ファンの前で、この三文字を口にすれば、多くの場合それだけで話が通じる。 正式名称を最初から最後まで言う必要すらない。 Nissan Skyline GT-R。 R34 Skyline GT-R。 R34 GT-R。 R34。 BNR34。 英語圏を中心とする海外では、こうした呼び方が使われる。 面白いのは、「R34」という日本の車両型式に由来する記号が、国境を越えて事実上の世代名になっていることだ。 しかもマニアの世界へ一歩踏み込めば、「R34」と「BNR34」は同じ意味ではない。 V-Spec、M-Spec、Nür、Z-tune――。 呼び方を掘り下げるだけで、海外…

R34スカイラインGT-Rのレース実績──JGTCで2度の王座、RB26からV6へ。最後まで進化したBNR34の戦歴

R34スカイラインGT-Rのレーシングカーには、ロードカーの常識がほとんど通用しない。 4WDではない。 サスペンションも市販車とは別物。 そしてキャリア後半には、 RB26DETTさえ搭載していない。 「それでもGT-Rなのか?」 答えはレース結果が示している。 BNR34は全日本GT選手権(JGTC)のGT500クラスで、デビューイヤーの1999年にドライバーズタイトルを獲得。 2001年にはNISMOがチームタイトル。 そして最後の2003年には、 ドライバーズ&チームのダブルタイトル。 しかも最終年のR34は、もはや直列6気筒ではない。 V6ツインターボ。 トランスアクスル。 前後パイ…

R34スカイラインGT-R開発秘話──なぜR33より小さくなった? BNR34に込められた「第二世代GT-R完成形」への執念

「もっと大きく、もっと豪華に」。 普通なら、モデルチェンジとはそういう方向へ進みがちだ。 ところがR34スカイラインGT-R、型式BNR34は逆へ向かった。 R33よりホイールベースを短くし、ボディを凝縮する。 その一方で剛性を高め、空力を磨き、RB26DETTを熟成させ、電子制御を進化させる。 日産が目指したのは、単純なパワー競争ではなかった。 「ドライバーが使い切れる速さ」を、第二世代GT-Rの集大成として作り込むこと。 R32で復活し、R33で高速GTとして成熟したGT-R。 その技術をもう一度研ぎ澄まし、余分なものを削り取る。 それがR34開発の面白さである。 R34は「大きくなったR…

R33スカイラインGT-Rは海外でどう評価されている?──「不人気な中間世代」から再評価されたBCNR33の実力

R33スカイラインGT-Rには、長い間ひとつの不運があった。 前にR32、後ろにR34がいる。 R32にはグループAで築いた強烈なモータースポーツ史がある。 R34には映像作品やゲームを通じて世界的に広がった圧倒的な知名度がある。 その間に挟まれたBCNR33は、「大きい」「重い」「地味」と評されることもあり、海外でも他世代のGT-Rほど注目されない時期があった。 ところが現在、その評価はかなり面白い方向へ変化している。 米国のクラシックカー評価会社Hagertyは、R33が愛好家から見落とされがちな存在だったとしながらも、R32より空力、剛性、重量バランスなどを進化させ、高速域ではより安定し…

R33スカイラインGT-Rは海外で何と呼ばれる?──「R33」「BCNR33」、そして型式が世界共通語になった理由

「R33」。 海外のJDMファンにとって、この三文字はもはや単なる日産の型式世代ではない。 R32、R33、R34。 スカイラインGT-Rは世界でも、このコードネームに近い呼び方で世代を区別されることが非常に多い。 だが、マニアックに掘り下げると話は少し複雑だ。 R33とBCNR33は、厳密には同じ意味ではない。 そして海外では、 Nissan Skyline GT-R R33 Skyline GT-R R33 GT-R R33 BCNR33 と、文脈やファンの知識レベルによって呼び方が変わる。 さらに400R、GT-R LM、V-specなど、R33時代ならではの固有名詞も世界のGT-Rファ…

R33スカイラインGT-Rのレース実績──JGTC王座、ル・マン挑戦。R32とは違う戦場で戦ったBCNR33

R33スカイラインGT-Rのレース人生は、あまりにも難しい状況から始まった。 先代R32には「グループA・29戦29勝」という巨大な戦績がある。 ところがBCNR33が登場したころ、そのグループAはすでに終了していた。 つまりR33には、 R32と同じ方法で伝説を作ることができなかった。 そこでR33が向かったのが、全日本GT選手権――JGTC。 そしてもう一つが、 ル・マン24時間。 国内GTレースではポルシェ、フェラーリ、マクラーレン、ホンダNSXらと戦い、最終的には1998年にドライバーズ&チームのダブルタイトルを獲得。 ル・マンでは市販車由来のスチールモノコックを使いながら、GT-Rの…

R33スカイラインGT-R開発秘話──「マイナス21秒」の真相。大きくなったGT-Rがニュルで証明した進化

「R32より大きい」。 R33スカイラインGT-R、型式BCNR33を語るとき、この言葉は長い間つきまとってきた。 ホイールベースは延長され、ボディも拡大。車重も増えた。 コンパクトで凝縮感のあるR32を愛するファンからすれば、最初の印象が厳しかったのも無理はない。 だが、日産はそんな評価が出ることを承知していたかのように、R33へひとつの数字を用意した。 7分59秒887。 舞台はニュルブルクリンク北コース。 R32より、 21秒速い。 後に有名になる「マイナス21秒」である。 R33の開発秘話を追うと、このクルマが単なる「大型化したR32」ではなかったことが見えてくる。 むしろ日産が目指し…

R32スカイラインGT-Rは海外でどう評価された?──世界が認めたBNR32、速さと技術と“禁断のJDM”としての価値

スペックだけなら、現代にはもっと速いクルマがいくらでもある。 それでもR32スカイラインGT-R、型式BNR32は海外で特別扱いされ続けている。 理由は単純な280PSではない。 RB26DETT、電子制御4WD、4WS、モータースポーツでの圧倒的戦績、そして長らく一部の海外市場では簡単に手に入らなかった希少性。 これらが重なった結果、R32は単なる「昔の速い日本車」ではなく、海外のコレクター市場でも注目される存在になった。 米国のクラシックカー保険・評価会社HagertyはR32 GT-Rを、非常に高度な技術とモータースポーツ実績を持つモデルとして紹介し、チューナー文化のアイコンとしての側面…