R35 GT-Rは海外で何と呼ばれる?──「R35」「GTR」そして“日本のスーパーカー”、世界で定着した呼び方を追う

GTNET

フェラーリには「Prancing Horse」。

ポルシェ911には世代を示す「964」「993」「997」といったコードがあり、ファン同士ならそれだけで話が通じる。

では、日産GT-R R35は海外で何と呼ばれているのか。

実はR35の場合、世界共通で誰もが使う“ひとつの愛称”があるというより、

「GT-R」
「GTR」
「R35」
「R35 GT-R」
「Nissan GT-R」
「Japanese supercar」

といった複数の呼び方が、文脈によって使い分けられている。

そして、この呼び方の変化にはR35というクルマの特殊な立場がよく表れている。

先代までは「Skyline GT-R」。

R35からは「Nissan GT-R」。

つまり海外のファンにとってR35は、単なるスカイラインの新型ではなく、

GT-Rという名前そのものが独立したスーパースポーツへ変わった世代

なのである。

海外でも正式名称は「Nissan GT-R」

まず基本から。

R35の正式な車名は、

Nissan GT-R。

「Skyline GT-R」ではない。

日産自身もR35について、スカイラインから分離独立し、スーパースポーツカーへ進化したモデルと位置付けている。

これは海外での呼ばれ方を考えるうえで非常に重要だ。

R32、R33、R34を語る場合、海外メディアやファンは「Skyline GT-R」と表現することが多い。

しかしR35は基本的に、

Nissan GT-R

で通じる。

むしろ「R35 Skyline GT-R」と呼ぶと、厳密には正しくない。

R35はスカイラインではないからだ。

マニア同士なら「R35」が一番早い

海外のJDMファンやGT-Rオーナーの会話では、

R35

という型式・世代コードが非常によく使われる。

「R35を買った」

「R35 NISMO」

「R35のVR38」

「R35とR34ならどちらが好き?」

こんな具合だ。

これはポルシェファンが911を「997」「991」「992」と世代コードで呼び分ける感覚に近い。

GT-Rにも、

R32
R33
R34
R35

という極めて強力な“数字の言語”がある。

ただしマニアックな注意点が一つ。

R35は一般に「型式」として呼ばれるものの、日本仕様の正式な車両型式では「CBA-R35」「DBA-R35」「4BA-R35」といった表記が使われてきた。

つまり海外ファンが使う「R35」は、

厳密な認証型式を全部言っているというより、この世代のGT-Rを識別するコード

として定着しているわけだ。

「GT-R」の三文字だけで通じる強さ

海外でR35が凄いのは、

GT-R

だけでもかなり話が通じることだ。

日産自身もGT-R誕生50周年の公式企画で、

「世界でも、たった三文字だけで瞬時に識別されるクルマは少ない」

という趣旨でGT-Rブランドを紹介している。

これは考えてみれば相当なブランド力だ。

「GT」は自動車業界でありふれた記号。

「R」もレーシングや高性能を意味する名称として珍しくない。

それなのに、

GT-R

とハイフンを入れて並べると、日産のあのクルマになる。

しかもR35によって、その認知は日本車好きの枠を大きく超えた。

ネットでは「GTR」とハイフンを取られる

一方、SNSや掲示板、動画タイトル、検索キーワードなどでは、

GTR

という表記も非常に多い。

正式には、

GT-R

だ。

しかしネット上では入力の手軽さからハイフンを省略し、「Nissan GTR」「R35 GTR」と書かれることがある。

この違いは記事を書くときには意外と重要。

メーカー名や正式名称として扱うなら、

NISSAN GT-R/Nissan GT-R

とするのが適切だ。

一方、「海外ではどう検索されるか」「ファンがどう書くか」という話ならGTR表記も無視できない。

クルマ好きの記事で細かくこだわるなら、

正式表記はGT-R、ネット上ではGTRも頻出する

と覚えておけばいい。

海外では「Japanese supercar」と語られる

R35を海外メディアが紹介するとき、非常によく登場する概念が、

Japanese supercar

つまり、

「日本のスーパーカー」

という位置付けだ。

ここがR34までとの大きな違いである。

日産自身もR35をスカイラインから独立した「super sports car」と位置付けている。

R35以前のGT-Rは、基本的には高性能スポーツセダン/クーペであるスカイラインの頂点だった。

R35は最初から違う。

専用ボディ。

VR38DETT。

独立型トランスアクスル4WD。

GR6デュアルクラッチトランスミッション。

そして世界市場を前提とした性能。

「日本製スポーツクーペ」ではなく、欧州の高性能車と同じリングへ上がったクルマ。

そのため海外では「supercar」というカテゴリーで語られることが非常に多くなった。

ただし「スーパーカーなのか?」という議論もR35文化の一部

面白いことに、海外のクルマ好きの間では、

「GT-Rは本当にスーパーカーなのか?」

という議論が長年続いてきた。

理由はR35の成り立ちにある。

ミッドシップではない。

V10でもV12でもない。

極端に低い車高でもない。

2+2である。

荷物も積める。

日産ディーラーで売られた。

しかも、登場当初は同等の性能を持つ欧州車より大幅に低い価格設定だった。

見た目も「貴族的なエキゾチックカー」というより、どこか機械的で無骨だ。

ところがアクセルを踏めば、とてつもなく速い。

だからR35は、

「スーパーカーとは何をもってスーパーカーなのか」

という定義そのものを海外で議論させたクルマでもあった。

「Supercar Killer」という表現も見かける

R35を語る海外記事やファンコミュニティでは、

Supercar Killer

あるいは、それに近いニュアンスの表現が使われることがある。

意味は、

「高価なスーパーカーを性能で食ってしまうクルマ」

といったところだ。

ただし注意したい。

これは日産の正式な車名でも、公式ニックネームでもない。

さらに「Supercar Killer」という言葉自体はGT-R専用ではなく、コルベットやチューニングカーなど、価格以上の性能を持つさまざまな車種に使われる一般的な自動車メディア表現だ。

そのため、

「海外でR35はSupercar Killerと呼ばれている」

と断定するより、

「海外ではSupercar Killer的な存在として語られることがある」

と書くほうが正確だ。

「Porsche Killer」も正式な愛称ではない

似た表現として、

Porsche Killer

という言葉を目にすることもある。

R35が登場した時代、比較対象として特に意識された欧州スポーツカーの一つがポルシェ911だった。

そしてR35はニュルブルクリンク北コースでタイムを出し続けた。

当然、海外メディアは比較する。

GT-R対911。

日本対ドイツ。

4WD対4WD。

ターボ対ターボ。

価格差。

ラップタイム。

こうした比較から「Porsche killer」のような刺激的な表現が生まれることはある。

しかしこれも、

GT-R固有の正式ニックネームではない。

記事で使用するなら「一部でそう形容された」という扱いが安全だ。

海外チューニング界では「R35」がブランド名のようになった

R35の海外での呼び方を語るなら、チューニング文化は外せない。

VR38DETTは登場後、世界中のチューナーによって研究された。

吸排気。

ECU。

タービン。

燃料系。

ミッション。

エンジン内部。

そしてビレットブロック。

R35は高出力ドラッグマシンのベースとしても発展していった。

日産の田村宏志氏も、オーストラリアでフルビレットブロックを搭載し「数千馬力」を発揮するR35ドラッグカーを目にしたと公式インタビューで振り返っている。

この世界になると、呼び方はますますシンプルだ。

R35。

それだけで車種が分かる。

「Nissan GT-R」という正式車名より、「R35」というコードのほうがチューニングパーツ、エンジン、トランスミッション、ドラッグ仕様などを語る際に便利なのである。

「VR38」という呼び方も海外マニアには強烈

クルマそのもののニックネームではないが、R35界隈で頻出するもう一つの符号が、

VR38

だ。

正式なエンジン型式は、

VR38DETT。

3.8L V6ツインターボ。

R35の心臓部である。

海外チューニング界では「VR38」という短縮形だけでエンジンを指すことが多い。

RB26。

2JZ。

4G63。

K20。

そしてVR38。

エンジン型式が、そのままブランドのような力を持ってしまう。

R35は車名だけでなく、

パワーユニットまで“型式で会話できるクルマ”になった。

NISMOは海外でもそのまま「NISMO」

高性能仕様、

GT-R NISMO

も世界共通で非常に分かりやすい名称だ。

NISMOは「Nissan Motorsports」に由来する日産のパフォーマンスブランド。

海外でも基本的にNISMOのまま使われる。

R35 GT-R NISMOは単なる外装パッケージではなく、GT-Rの「R=レーシング側」の性格をより強く押し出した存在だった。

田村宏志氏も、R35が持つ「GT」と「R」という二面性について、GT-R NISMOによってモータースポーツレベルの性能とハンドリングが公道へ持ち込まれたと説明している。

海外で、

R35 NISMO

と言えば、それだけで最も攻撃的なR35の一つだと伝わる。

「T-spec」には意外な開発秘話がある

後期R35でマニア人気が高い名称が、

T-spec。

これにも面白い裏話がある。

田村宏志氏によれば、T-specは当初、

TM-Spec

と呼ばれる予定だった。

「TM」には、

Trend Maker

そして、

Traction Master

という意味が込められていたという。

しかもTMはR35の開発呼称としても使用されていた。

最終的には社内調整を経て「T-spec」に短縮された。

単なる特別仕様車名に見えて、実はR35の開発思想へつながる名前だったのである。

R35が「Skyline」と呼ばれないこと自体が最大のポイント

海外での呼び方を整理すると、実は最も重要なのは、

「Skyline」が外れたこと

かもしれない。

R32。

R33。

R34。

これらはSkyline GT-R。

R35はNissan GT-R。

日産公式の歴史資料でも、R35は「スカイラインから分離独立」したモデルとして説明されている。

だから海外のGT-Rファンが、

「R34 Skyline」

と言うのは自然。

しかし、

「R35 Skyline」

は基本的には違う。

この一語の消滅によって、GT-Rは「スカイラインの最上級グレード」から、

単独で世界に名前が通用する車種

になった。

GT-Rは「三文字で成立するクルマ」になった

結局、R35にとって最も強い海外での呼び名は何なのか。

答えは意外にシンプルだ。

GT-R。

これ以上のニックネームが必要ないほど、この三文字がブランドになった。

マニアなら「R35」。

ネットなら「GTR」。

エンジンマニアなら「VR38」。

ハイパフォーマンス仕様なら「NISMO」。

海外メディアでは「Japanese supercar」「super sports car」といった位置付けで語られる。

R35の凄さは、何か別の生き物やキャラクターに例えなくても、

「GT-R」と言えば性能のイメージが成立するところまで到達したこと

なのかもしれない。

かつてGT-Rは、スカイラインという巨大な系譜の頂点にいた。

R35はそこから独立した。

そして18年近いモデルライフを経て、「Nissan」の文字さえ省略してGT-Rだけで会話できるほど世界へ浸透した。

型式で呼ばれるクルマは多い。

愛称で呼ばれる名車も多い。

しかし、

アルファベット三文字そのものが世界共通の“呼び名”になったクルマは、そう多くない。

それがR35である。

FAQ

R35 GT-Rは海外では何と呼ばれますか?

正式名称は「Nissan GT-R」です。クルマ好きやJDMファンの間では世代を示す「R35」や「R35 GT-R」という呼び方も広く使われます。

R35は「Skyline GT-R」と呼んでもいいですか?

厳密にはR35はSkyline GT-Rではありません。日産はR35でGT-Rをスカイラインから分離独立させています。正式名称はNissan GT-Rです。

「GT-R」と「GTR」はどちらが正しいですか?

メーカーの正式表記は「GT-R」です。「GTR」はSNS、検索、掲示板などで頻繁に使われる略記と考えると分かりやすいでしょう。

海外ではR35をスーパーカーと呼びますか?

海外ではsupercarやJapanese supercarという文脈で扱われることがあります。日産自身はR35をスカイラインから独立した「super sports car」と位置付けています。

「Supercar Killer」はR35の正式な愛称ですか?

いいえ。性能や価格の比較からそのように形容される場合がありますが、R35専用の正式名称ではありません。他の高性能車にも使われる一般的な表現なので、記事では愛称と断定しないほうが正確です。

海外で「R35」だけでも通じますか?

GT-RやJDMに詳しい層では非常に通じやすい呼び方です。R32、R33、R34、R35という世代コードがGT-R文化の中で強く定着しているためです。


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年式:1997(平成9年)/02月 走行距離:53,847km 型式:E-BCNR33 カラー:スーパーブラック2S シフト:5F 修復歴:なし
ニッサン スカイラインGT-R 1998(平成10年)買取入庫
年式:1998(平成10年)/09月 走行距離:90,858km 型式:E-BCNR33 カラー:ソニックシルバーM 修復歴:あり
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●2002(平成14年)/08月 ●走行距離:29,823km ●型式:GF-BNR34 ●カラー:ホワイトパール3P ●修復歴:無し
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●1992(平成4年)/09月 ●走行距離:113,600km ●型式:E-BNR32 ●カラー:ブラックパールメタリック2P ●修復歴:あり